ただならぬ雰囲気が漂うインドのバラナシ
インドのバラナシは首都のデリーと西の大都市コルカタのちょうど中間点あたりにあって、ヒンドゥー教、仏教の聖地として知られています。ガンジス川沿いに街が作られていて、ガンジス川と共に生きているインドの象徴的な街です。
このガンジス川、入って沐浴すると全ての罪が清められると言われていて、毎朝入っている人や、川で遊んでいる子どもたちがたくさんいます。インドならでは牛も入ってますよ!
川沿いには”ガート”といわれる、川の港になっている場所がたくさんあって、船が泊まったりしています。また火葬場がいくつかあり、亡くなった人はそこに運ばれて火葬され灰を川に流すそうです。1日に何人も川まで運ばれてきています。つまり、川には死んだ人の灰がたくさん流れているということです。そこにインド人は躊躇なく毎日のように入っていくんですね。。ちなみに火葬場は撮影禁止なのでカメラを向けると怒られます。まあさすがに当然と言えば当然ですが気を付けましょう。
このおじさんは体を洗っていました。カメラを向けたらこっちを向いてニヤリ。石鹸を持ってきて体を洗ったり、服を洗ったりしている人もたくさんいます。
彼らは泳いで遊んでいました。こっちに向かって笑顔で手を振ってくれました。結構インド人ってみんなフレンドリーなんですよね。意外といいやつがいっぱいいます。
ガンジス川は子供達にとっても遊び場になっていて、国技のクリケットをしてたり追いかけっこしてたり楽しそうに遊んでいます。バラナシの生活に溶け込んでいて信仰の場であるとともに憩いの場にもなっているようです。
夕方になると、ガンジス川ではお祈りが始まります。宿の無口なお兄ちゃんに船を出してもらって川から見にいくことにしました。
人が続々と集まってきます。船から見るのは外国人観光客だけかと思ったけどインド人も結構いました。ぶつかり合ってゴンゴンなりつつも船に揺られながら始まるのを待ちます。もうすでにカオスですよね。
そして暗くなると、祈りの儀式?が始まります。この頃には川岸にも人がたくさん。陸にも川にも人だらけ。この町にこんなにいたんだ、と驚くくらいたくさんの人が集まってきました。
日中、ものすごい勢いで話しかけたり空気も読めずに絡んできたり、とにかくヤンチャで陽気なインド人たちがこの瞬間だけは祈りに集中して静かにお坊さんたちを囲んで眺めていました。これが宗教かーとしみじみ感じていました。インド人の信仰心はとても強く、この心の拠り所があるからこそ貧しかったり苦しい環境でも心を強く保っていられるのかなとも思いました。
この瞬間の一体感はなんとも言えない空気でとても神秘的で心に深く刺さりました。。